CONCEPT
＜心にある誓いを表現し想いを叶える＞

Cadenas (カドナ)とはフランス語で錠前を差し、鍵をかけると決して外れないその姿から約束や誓いを示す意味があります。

社会の中で他者と共存していく上で人との絆や愛情、繋がりを守っていく事や、より高い目標や夢を達成させる為に自身を律する様に誓ったりなど、より豊かな生活をおくる為には何かしらの誓いと共に人は生きています。

このCadenasシリーズでは、心の中で抱く誓いを表現。
誠実に積み重ねてきた歴史ある技術を駆使し、お召しになられた人が自身の誓いから目標を叶える事や人と人との絆がより深まる事を願い制作しています。

＜(左)錠前のイメージ＞
＜（右）２０世期に発行され装飾図鑑よりルイ14世時代の鍵穴の装飾逹＞

　FEATURE
＜特徴＞

＜最も難易度の高い特殊象嵌＞
パールなどの球体への象嵌は技術的に困難を極め、尚且つ作業に膨大な時間を要します。
そしてパールは真珠層という層で覆われおり、慎重に象嵌しなければその層が剥がれてしまい容易に失敗してしまいます。
僅かでも剥がれてしまうと作品として使用する事が出来ない為、作業中は非常に高い集中力を要求される象嵌技術です。
また、この作品に使用するパールは花珠クラスを使用しておりますが、これらの象嵌に耐えるためにテリが良く上質で頑強な物のみを使用する必要があります。
よって既に厳選された花珠の中から更に制作者自らが厳選し選び抜かれたパールを使用し、自信を持ってお届けできる作品へとお仕立てしております。

＜宝石の繊細さを失わないベゼルセッティング＞
丁寧に行われたダイヤへのベゼルセッティング(覆輪留め)は、厚みを極限まで抑えてスタイリッシュに仕上げております。
極限まで薄く抑えたベゼルセッティングは野暮ったさを感じさせず、ダイヤモンドの繊細さを失いません。象嵌のみでなく、宝石を美しく見せる事にも徹底的に拘り、制作者自身の職人としての拘りが感じられる部分となっております。

＜鍵モチーフのエンドパーツ＞
鍵には扉を開くイメージから物事を切り開いていく意味が込められています。
エンドパーツは一般的に見えない部分ですが、ジュエリーは装着者の心の内面を表現する物だからこそ見えない部分まで拘っております。